<html><head><meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS"><title>振動について [1/2]：芸術性理論研究室 metaforce iconoclasm</title></head><body bgcolor=#FFFFFF background=bg.jpg text=#303030 link=#303030 vlink=#505050><font size=2><a name=top></a><div align=center><strong>芸術性理論研究室<br><font size=3 color=#646f76>M<font color=#667077>e</font><font color=#677279>t</font><font color=#68757c>a</font><font color=#60777e>f</font><font color=#717b82>o</font><font color=#747e85>r</font><font color=#7a8389>c</font><font color=#80898f>e</font><font color=#889096> I</font><font color=#8e9698>c</font><font color=#959da1>o</font><font color=#9ea5a9>n</font><font color=#a7adb1>o</font><font color=#b0b6b9>c</font><font color=#b6bcbf>l</font><font color=#bdc2c5>a</font><font color=#c7c8ce>s</font><font color=#d6d9da>m</font></font></strong></div><div align=center><font size=1>[<a href=../index.html>HOME</a>]<br>&or;<!--#include file="./2007.txt" --><br>[コラム] 03.07.2008</font></div><div><font size=1>─</font><br><strong><font size=3 color=#12123d>振動について [1/2]</font></div><div align=right><font color=#351923>ayanori [高岡 礼典]</font></strong><br><font size=1>─</font></div><div align=center><font size=1>【 頁：1：<a href=030708-2.htm> 2 </a> 】</font></div><font color=#12123d><p>　『恐怖や不安』に震える時、私達は小刻みに揺れ動く自身の体が理解できなくなり、必死に喪失を食い止めようとして、両手で自分を抱きしめます。振動体は観察者に対して視覚的輪郭だけではなく、触覚的境界・肌理までをも不明確にしてしまうためです。対象からの『恐怖や不安』を「震え」として表現する時、次場面の自己抱擁が自己のボリュームの知へと誘ってしまうので、『恐怖や不安』は多くの場合、『畏れ』と不即不離の位置関係にあるといえます。</p><p>　物の強度は両手、もしくは「親指と四本の指」によるバインドで推し量ることが可能ですが、物のボリュームは「振動圧殺」によらなければ知ることができません。構成要素間の結節関係は「関係の関係」を構成するので、個物の表面へと「にじみ出る」ことが可能である点に対して、全構成要素をひとつひとつ数え上げていかなくてはならないボリュームは不可侵であるため直接的に知へと辿り着けないためです。</p><p>　たとえば、任意の素材でつくられた一辺が10cmの立方体があるとします。誰もが初等数学で習う公式を用いて1000cm&sup3;という体積を求められると思います。しかし「1000cm&sup3;」という文字は、経験的意味内容を含みえない外延でしかなく、純概念の域を超え出ることがありません。以前のコラムで繰り返し述べていますが、この「1000cm&sup3;」の立方体を分解して、「500cm&sup3;＋500cm&sup3;」「100cm&sup3;＋100cm&sup3;＋100cm&sup3;………」のように変換しても、当初の「一辺10cmの立方体」の体積を知覚から認識へと導いたことにはならず、「1000cm&sup3;」というボリュームは、どこまでも「1000cm&sup3;」自体を経験契機にしなければ知り得ません。</p><p>　ここで私達は他者への説明を優先するあまり、自己理解をお座なりにしてしまわないように、上述している振動を利用して、個物そのものへと越権することになります。</p><p>&gt;&gt;<a href=030708-2.htm>次頁へ続く</a></p></font><font size=1><div align=center>【 頁：1：<a href=030708-2.htm> 2 </a> 】</div><!--#include file="./footer.txt" --></body></html>