<html><head><meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS"><title>潜在性の有効性 [1/2]：芸術性理論研究室 metaforce iconoclasm</title></head><body bgcolor=#FFFFFF background=bg.jpg text=#303030 link=#303030 vlink=#505050><font size=2><a name=top></a><div align=center><strong>芸術性理論研究室<br><font size=3 color=#646f76>M<font color=#667077>e</font><font color=#677279>t</font><font color=#68757c>a</font><font color=#60777e>f</font><font color=#717b82>o</font><font color=#747e85>r</font><font color=#7a8389>c</font><font color=#80898f>e</font><font color=#889096> I</font><font color=#8e9698>c</font><font color=#959da1>o</font><font color=#9ea5a9>n</font><font color=#a7adb1>o</font><font color=#b0b6b9>c</font><font color=#b6bcbf>l</font><font color=#bdc2c5>a</font><font color=#c7c8ce>s</font><font color=#d6d9da>m</font></font></strong></div><div align=center><font size=1>[<a href=../index.html>HOME</a>]<br>&or;<!--#include file="./2006.txt" --><br>[コラム] 05.06.2006</font></div><div><font size=1>─</font><br><strong><font size=3 color=#12123d>潜在性の有効性 [1/2]</font></div><div align=right><font color=#351923>ayanori [高岡 礼典]</font></strong><br><font size=1>─</font></div><div align=center><font size=1>【 頁：1：<a href=050606-2.htm> 2 </a> 】</font></div><font color=#12123d><p>　俗に有能は無能を理解できないと言われます。しかし有能な者はその批判命題すら理解することができず両者は乖離していく一方です。会話の機会が失われ、能力の格差が拡大・蔓延し、没交渉が足枷を拡充し、有能な者はいつも持てる才能を発揮することなく終わります。出来る者は「やればいい」と主張し、出来ない者は「やる」が理解できず無能のまま留まることに我執します。また中途半端に出来る者は「やればできる」と自己を慰めて何も結実することなく枯れていきます。</p><p>　私達が「努力によって才能を得る」以上の無責任な啓発に出会うことがない理由は『やる／やらない』といった批判コードが「やる」ことの実様相を背後に隠してしまっているためです。<a href=041606.html>意志と行為</a>の超越的でありながらも連動的である関係性は古来より詳述できない局面であると言われているため、それ以上の論説がないのです。瞥見では「やらない」も超越域を前提にしているので不可知のことのように思われるかもしれませんが、不可知のものを産出すると同時に自らの周辺へ配置することは心の原様相なので行為の保留は論証することなく理解することができるのです。しかし行為への移行・接続はそうはいきません。そこに境界があるので理解しがたい両義性が横たわることになります。ですから上述のサンプルで注目すべきは半端者による「やればできる」といった逃避です。技術と知識の獲得以前と以後を知る者は一度それを能力化すると身に付けるまでの「過程」における一切の苦労を忘れてしまい「簡単なこと」のように思いがちです。記述不可能性によって「簡単」を引き出し、不可知を既知化するのでしょうが、「簡単」の語意には『やる』と「やる」の接続法も差の図式もない理なき戯言を超える主張力はありません。半端者の怯懦を面前にした時「それなら何かやってみろ」と言いたくなる方も多いことでしょうが、それも論述のない戯言以上のものではありません。</p><p>&gt;&gt;<a href=050606-2.htm>次頁へ進む</a></p></font><font size=1><div align=center>【 頁：1：<a href=050606-2.htm> 2 </a> 】</div><!--#include file="./footer.txt" --></body></html>