<html><head><meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS"><title>ボリュームについて [1/2]：芸術性理論研究室 metaforce iconoclasm</title></head><body bgcolor=#FFFFFF background=bg.jpg text=#303030 link=#303030 vlink=#505050><font size=2><a name=top></a><div align=center><strong>芸術性理論研究室<br><font size=3 color=#646f76>M<font color=#667077>e</font><font color=#677279>t</font><font color=#68757c>a</font><font color=#60777e>f</font><font color=#717b82>o</font><font color=#747e85>r</font><font color=#7a8389>c</font><font color=#80898f>e</font><font color=#889096> I</font><font color=#8e9698>c</font><font color=#959da1>o</font><font color=#9ea5a9>n</font><font color=#a7adb1>o</font><font color=#b0b6b9>c</font><font color=#b6bcbf>l</font><font color=#bdc2c5>a</font><font color=#c7c8ce>s</font><font color=#d6d9da>m</font></font></strong></div><div align=center><font size=1>[<a href=../index.html>HOME</a>]<br>&or;<!--#include file="./2007.txt" --><br>[コラム] 05.28.2007</font></div><div><font size=1>─</font><br><strong><font size=3 color=#12123d>ボリュームについて [1/2]</font></div><div align=right><font color=#351923>ayanori [高岡 礼典]</font></strong><br><font size=1>─</font></div><div align=center><font size=1>【 頁：1：<a href=052807-2.htm> 2 </a> 】</font></div><font color=#12123d><p>　屋外へと出て、両腕両足を伸ばし、大地の上にうつ伏せになってみます。ベッドのように狭く不安定なものの上ではなく、なるべくならグラウンドのような広い場所で行なうほうがよいでしょう。仰向けではなく、うつ伏せることによって視覚を奪う点が第一のポイントになります。すると私達は形容し難い浸透感を現象化することが期待できます。芝生やアスファルトではなく、地球を抱くと思ってみるだけで、それまで依拠していた空間概念が拡張的に再構成されていくことでしょう。仰向けは視覚把持によって広がりが無限へと単語化・パッケージングされてしまうので、開放的な運動現象はやがて停滞相へと至りますが、大地抱擁は触覚の特性によって、定義項が不確定であろうと、定義現象が始まるので、『永続』を創り感じることができるはずです。そこに「地球」という単語を置くことによって、終わり・境界の確約があろうと、延長概念に終わりなき内挿運動をプログラムしてしまう心的現象を、ここでは『漠』と呼んでおきます。私達はこの『漠』による誤読によって、日常生活の多くの場面を可能としているのですが、以下にそれを良く知る者の例として『美術家』を挙げたいと思います。</p><p>　もし美術のディシプリンを受けたことのない方がデッサン室へ入ったなら、白いはずの石膏像がなぜ少しくすんでいるのか怪訝に思うかもしれません。大切な研究材料を無為に汚してしまっては、如何にして「白い石膏像」の絵を描けばよいのかと疑問に思うかもしれません。しかしそれらは徒に汚されているわけではなく、必要に迫られた勤勉な画学生らが舐め回すかのように触れることによって手の平の汚れがうつり込んでしまった結果なのです。アンダーラインと付箋紙と手垢でボロボロになった教科書や参考書と同じように、ここは褒めてあげなければなりません。</p><p>&gt;&gt;<a href=052807-2.htm>次頁へ進む</a></p></font><font size=1><div align=center>【 頁：1：<a href=052807-2.htm> 2 </a> 】</div><!--#include file="./footer.txt" --></body></html>