<html><head><meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS"><title>厭世と最適合 [1/2]：芸術性理論研究室 metaforce iconoclasm</title></head><body bgcolor=#FFFFFF background=bg.jpg text=#303030 link=#303030 vlink=#505050><font size=2><a name=top></a><div align=center><strong>芸術性理論研究室<br><font size=3 color=#646f76>M<font color=#667077>e</font><font color=#677279>t</font><font color=#68757c>a</font><font color=#60777e>f</font><font color=#717b82>o</font><font color=#747e85>r</font><font color=#7a8389>c</font><font color=#80898f>e</font><font color=#889096> I</font><font color=#8e9698>c</font><font color=#959da1>o</font><font color=#9ea5a9>n</font><font color=#a7adb1>o</font><font color=#b0b6b9>c</font><font color=#b6bcbf>l</font><font color=#bdc2c5>a</font><font color=#c7c8ce>s</font><font color=#d6d9da>m</font></font></strong></div><div align=center><font size=1>[<a href=../index.html>HOME</a>]<br>&or;<!--#include file="./2006.txt" --><br>[コラム] 10.27.2006</font></div><div><font size=1>─</font><br><strong><font size=3 color=#12123d>厭世と最適合 [1/2]</font></div><div align=right><font color=#351923>ayanori [高岡 礼典]</font></strong><br><font size=1>─</font></div><div align=center><font size=1>【 頁：1：<a href=102706-2.htm> 2 </a> 】</font></div><font color=#12123d><p>　個人自体は社会空間内に存在しえないために名義とともに芸術活動を企てる作家達は独自性という批判から免れないわけにはいきません。もしも社会という関係系の中に個人が流出できるのならば、特殊が普遍化してしまい名を特化する理由を見出せなくなってしまいますし、差異・独自性がなくてもかまわないのならば、個人名を無用とした組織的活動と変わらないことになり、ことさらに名を冠する必要などなくなってしまいます。ですから「個人／社会」といった対立の構図をとりながら世界へと臨む者達はその活動内容がある程度先行的に方向付けられることになります。一般論の再肯定で満足するのならば黙して福祉に勤しめばよく、名を付さなければならない表現理由にはなりません。つまりオリジナリティある表現とは「主張」を意味することになり、アーティストとは本来的に少なからず厭世主義を含み込むということになります。ここでの主張は供給活動を意味しません。足りないものを埋めていく行為は他者によって用意された目的へと向かう遂行性がある「作業」であり独自性に反するものです。主張とは社会に対して加算ではなく可能性の提供による拡張を意味することになります。厳密には他者自体ではなく他者一般を意味しているので「可能性(潜在性)」ではなく『蓋然性(前可能性)』による知的豊饒化と述べるべきでしょう。そのため個人による主張は既存から隔絶した臨在点からの発話になり、社会とは没並列的関係にならざるをえないことになるので作家達はペシミズムを内包してしまうのです。</p><p>&gt;&gt;<a href=102706-2.htm>次頁へ進む</a></p></font><font size=1><div align=center>【 頁：1：<a href=102706-2.htm> 2 </a> 】</div><!--#include file="./footer.txt" --></body></html>