<html><head><meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS"><title>触覚について [1/2]：芸術性理論研究室 metaforce iconoclasm</title></head><body bgcolor=#FFFFFF background=bg.jpg text=#303030 link=#303030 vlink=#505050><font size=2><a name=top></a><div align=center><strong>芸術性理論研究室<br><font size=3 color=#646f76>M<font color=#667077>e</font><font color=#677279>t</font><font color=#68757c>a</font><font color=#60777e>f</font><font color=#717b82>o</font><font color=#747e85>r</font><font color=#7a8389>c</font><font color=#80898f>e</font><font color=#889096> I</font><font color=#8e9698>c</font><font color=#959da1>o</font><font color=#9ea5a9>n</font><font color=#a7adb1>o</font><font color=#b0b6b9>c</font><font color=#b6bcbf>l</font><font color=#bdc2c5>a</font><font color=#c7c8ce>s</font><font color=#d6d9da>m</font></font></strong></div><div align=center><font size=1>[<a href=../index.html>HOME</a>]<br>&or;<!--#include file="./2006.txt" --><br>[コラム] 11.17.2006</font></div><div><font size=1>─</font><br><strong><font size=3 color=#12123d>触覚について [1/2]</font></div><div align=right><font color=#351923>ayanori [高岡 礼典]</font></strong><br><font size=1>─</font></div><div align=center><font size=1>【 頁：1：<a href=111706-2.htm> 2 </a> 】</font></div><font color=#12123d><p>　アリストテレスが『形而上学』の冒頭で述べていたように視覚(眼)は特殊な感覚です。他の外部感覚器官にくらべ視覚だけは「目蓋を開く」といった能動的場面を経なければ与件の取得を行うことができないため、知を欲する存在として人を定義付けることは可能です。たしかに能作を必要条件とする感覚は視覚だけかもしれません。そして人を視覚動物の種として形容するは妥当なことかもしれません。しかし本質を見抜く哲学的思考ばかりに拘泥していては、他の感覚に含まれる複合的な協働によって織り成す重要な特異性を見落とし続けることでしょう。そこでこのコラムでは『点』のような自体的知覚認知を可能にする感覚、殊に触覚について確認しておきたいと思います。</p><p>　述べるまでもなく触覚は対象の温度と肌理(きめ)を知るために働きます<font size=1 color=#664444>(*)</font>。私達が活動している最中において、それらは否が応でも知覚してしまいます。仮に私達が裸で空中に浮いていたとしても、大気の「なめらかさ」を感じてしまうことでしょう。そのため触覚も聴覚と同様に受動的といわれても仕方がないように思えます。しかしそこへ能動性を加えると触覚は認識域を超えた情報を提供し始めることになります。</p><p><font size=1 color=#664444>(*)視覚情報にも肌理は含まれると思われる方がおられるかもしれませんが、眼球でとらえることができるものは二次元の映像のみであって、そこに物質性はありません。日常生活で視覚だけで対象表面の質感を知ることができる理由は、以前に取得したことがある触覚情報と関係付けることにより判断する『習慣』によるものであり、勝手な先入見でしかありません。硬化しない可塑性のたかい粘土のような素材を用いて精妙に作られた鉄の塊のようなオブジェを初めて見せられた場合、私達は触れることなく、軽さや柔らかさを見抜くことができるのでしょうか。</font></p><p>&gt;&gt;<a href=111706-2.htm>次頁へ進む</a></p></font><font size=1><div align=center>【 頁：1：<a href=111706-2.htm> 2 </a> 】</div><!--#include file="./footer.txt" --></body></html>