<html><head><meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS"><title>自立と自律 [2/2]：芸術性理論研究室 metaforce iconoclasm</title></head><body bgcolor=#FFFFFF background=bg.jpg text=#303030 link=#303030 vlink=#505050><font size=2><a name=top></a><div align=center><font size=1>[<a href=../../index.html>HOME</a>]<br>&or;<br>[<a href=../index.html>研究レポート目次</a>]<br>&or;<br>[002]</font></div><div><font size=1>─</font><br><strong><font size=3>自立と自律 [2/2]</font></strong></div><div align=right><font size=1>─</div><div align=center>【 頁：<a href=index.html> 1 </a>：2 】</font></div><p>&gt;&gt; 相対するシステム間においてなんらかの伝達作用が成立する時、それはシステムの崩壊『死』を意味する<font size=1>(*)</font>。一般的に言うコミュニケーションという言語は情報を物質的に視覚概念化したメタファーでしかない。むしろ根拠捏造のためにメトニミーを用いた真理隠蔽の狡智である。では我々が日常当然のごとく行なう種々の相互作用は実際何を実現化しているのであろうか？</p><p><font size=1>(*)　正確には自己ではない別のシステムへ変貌することである。</font></p><p>　それが創造的認識『創発』である。観察記述による他者のプログラムは他者に内属するコードではなく観察者が自発的に創造した自己に内属するコードである<font size=1>(*)</font>。自己は自発的に他者を内に創造し、他者もまた自発的に私を内に創造する。観察記述（プログラム）を他者のコードと一対一対応させるには自己境界を他者のそれと融合化し時空系列を共有する非対象的同一関係を構築しなければならない。その時、自己と他者の表象は崩壊し、私は私でなくなると同時に他者も他者でなくなる。それを不可能とするからこそ我々は自己であり、他者と対峙できるのである。それを可能と述べる事はファンタジー、諧謔以外の何ものでもない。コンセンサスとは奇跡の連続によって偶然的に成功しているかのように見えているだけであり、どのようなダイアローグも本質的にはモノローグでしかないのである。人間という心的生命体はあきらかに複合的複雑系<font size=1>(**)</font>と称される閉鎖的自律システム（オートポイエーシス）である。</p><p><font size=1>(*)　それと同時にプログラムは他者的な構造（記号媒体）を賦与される。それは同等性であって同一性ではない（構造的カップリング）。それ故に社会システムの構成素がコミュニケーションであるという言明が成立するのである。オートポイエーシスはアロポイエーシス（他者制作）的に観察されもする。H.R.マトゥラーナ　F.J.ヴァレラ［1970,1973,1980］(河本英夫訳)「オートポイエーシス」国文社1991　74頁。　F.ヴァレラ［1979］（染谷昌義　廣野喜幸訳）「生物学的自律性の諸原理」7・1・4　現代思想vol.29-12　106頁以下。<br>(**)　ここでいう複合的複雑系とは複数のシステムによって構造化され、多様な可能性を産出する個体（組織体）という意味である。自由意志（理性システム）によって自律神経系の活動をコントロールすることは不可能である。体内には莫大な細菌が生息し、60〜70兆個の細胞組織は個々が自律している。一人の人間を一人と称することはもはや厳密性に欠けている。</font></p><p>　それ故に自立／非自立が同一主体において自律的に行なわれる。（ただしそれは無自覚な自律系に限定される。）自律していなければ「主人と奴隷の弁証法」は成立しない。</p><p>　問題は自律したシステムがオペレートを継続するために規範や倫理を創発する局面の発生論である。</p><p align=center><font size=1>METAFORCE ICONOCLASM 2002<br>ayanori [高岡 礼典]</p><div align=center>【 頁：<a href=index.html> 1 </a>：2 】</div><div>─<br>─</div><div align=right>&copy; <a href=../../copy.htm>ayanori.jp</a><br>─<br>─<br>[△<a href=#top>PAGE TOP</a>]<br>[<a href=../../index.html>HOME</a>]<br>[<a href=../../map.htm accesskey=0 directkey=0 nonumber>MAP</a>]</div></font></font></body></html>