<html><head><meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS"><title>複雑性の拡大について [5/5]：芸術性理論研究室 metaforce iconoclasm</title></head><body bgcolor=#FFFFFF background=bg.jpg text=#303030 link=#303030 vlink=#505050><font size=2><a name=top></a><div align=center><font size=1>[<a href=../../index.html>HOME</a>]<br>&or;<br>[<a href=../index.html>研究レポート目次</a>]<br>&or;<br>[007]</font></div><div><font size=1>─</font><br><strong><font size=3>複雑性の拡大について [5/5]</font></strong></div><div align=right><font size=1>─</div><div align=center>【 頁：<a href=index.html> 1 </a>：<a href=2.htm> 2 </a>：<a href=3.htm> 3 </a>：<a href=4.htm> 4 </a>：5 】</font></div><p>&gt;&gt; 無媒介にその前提を充足しているからこそ認識系は超越論的システムと形容できる。この認識系は不断に現前／非現前の区別なく一般類型としての強大な他者を設定し対峙し続ける。この先行論争における敗北者は衆愚として、勝利者は一人間として存在性から『性』を抹消する。ここで敗北しようが勝利しようが自己回帰性の支配、セカンド・リカージョンという段階の介在という点で認識系は自己適応的である。自己／非自己の全てを構成素域内に内的外延化し、この非直接的な環境記述によって自己を系列化するシステムは自己適応的と呼べよう。</p>
<p>　複雑性の拡大は自己形式発生、自己内容充足を必然的に現象化する決定因ではないが、後者は前者を絶対的に前提としている。それも一回的なプロセスとしてではなく、不断の継続として要請している。複雑性の拡大の一次記述によって自己形式は自己内容を補完し、自己形式の形式化を図っている。それはシステムの変動性を現象化した構成素域における様相である。</p><p>＊＊</p><p>　プログラム域は脆弱である。脆弱でなければ思考も経験も不可能である。しかしそれをそれとして可能とするファーストオーダーは無性でありながら一性の無謬性を照射し続ける。無性は指向性として、一性は原理としてレトリックされてきた。前者はニュートンからフッサールへと至る近代・現代思想を後者はスタティックな第一原因や神を産み出した。相互黙殺による絶対準拠の論争史はシステム／プログラム間における同質的相互超越関係による把捉しがたいディレンマによって編成されたものである。ただここに横たわるアポリアが我々に確信させることとは「原蓋然性が蓋然性として記述され潜在素となり自己充足化のためにコードのフィルターと接触した時、その瞬間のみが我々にとって認知可能な唯一の創造の局面なのである」ということである。</p><p>　縮減以前のディレンマに苛まれている芸術家は何も創造していないわけではない。複雑性の拡大という階梯で創造は行われ、かつ終了しているのである。</p><p>　「自己を創造する。」心的システム論においてこの命題は同語反復である。</p><p align=center><font size=1>METAFORCE ICONOCLASM 2003<br>ayanori [高岡 礼典]</p><div align=center><font size=1>【 頁：<a href=index.html> 1 </a>：<a href=2.htm> 2 </a>：<a href=3.htm> 3 </a>：<a href=4.htm> 4 </a>：5 】</div><div>─<br>─</div><div align=right>&copy; <a href=../../copy.htm>ayanori.jp</a><br>─<br>─<br>[△<a href=#top>PAGE TOP</a>]<br>[<a href=../../index.html>HOME</a>]<br>[<a href=../../map.htm accesskey=0 directkey=0 nonumber>MAP</a>]</div></font></font></body></html>