<html><head><meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS"><title>無根拠性について [2/4]：芸術性理論研究室 metaforce iconoclasm</title></head><body bgcolor=#FFFFFF background=bg.jpg text=#303030 link=#303030 vlink=#505050><font size=2><a name=top></a><div align=center><font size=1>[<a href=../../index.html>HOME</a>]<br>&or;<br>[<a href=../index.html>研究レポート目次</a>]<br>&or;<br>[011]</font></div><div><font size=1>─</font><br><strong><font size=3>無根拠性について [2/4]</font></strong></div><div align=right><font size=1>─</div><div align=center>【 頁：<a href=index.html> 1 </a>：2：<a href=3.htm> 3 </a>：<a href=4.htm> 4 </a> 】</font></div><p>＊</p><p>　生のダイナミズムはシステムの自律性を前提とするが、自律性は必ずしも観察可能なダイナミズムを産み出すとは限らない。自己を静的に制御することも可能だからである。そこでオートノミーがダイナミック・オートノミーへと変異するにはドライバー(動因)が必要不可欠となる。ここで述べるドライバー(動因)とはアリステレス流の第二原因的な動因ではなく、既に作動している系が自己産出する構成素集によって飽和し、第二カオスとでも呼ぶべき論理段階へ滲み出るように産出される前エントロピーを確定的にエントロピー化する際にシステムが自己参照する枠組みのようなものであり、それ自体は静的に系内に存在するものである。それを古代の動因と区別するためにここでは「参照動因<font size=1>(*)</font>」と呼ぶことにする<font size=1>(**)</font>。</p><p><font size=1>(*)　第二動因と名付けたいところだが、それではシステム自体を原記述可能と定義付けなければならないため、ここでは使用を避けることにする。<br>(**)　現行のシステム論の主流は目的論だけではなく動因までをも前提とするが、それでは対象を見出せずにいる前行為的な論理段階を描けない。</font></p><p>　参照動因によってシステムは自己の述語形式を産出可能となり、自己と他者一般との定義付けができるようになる。そのためこの動因はアプリケーションやコードとは相違するものである。システムが参照動因の形式概念を一旦得ると確定的に論理段階のひとつとして組み込むことになり、決して無効となることはない。なぜならそれによってシステムは原初的なトートロジーを脱し、述語によるパラドキシカルなメタ・プロセスを無限志向してしまうためである。述語とは定義項であると同時に被定義項であることを忘れてはならない。</p><p>　一般的なシステム論は連続創造を初めから前提とするが、ここでは連続性が参照動因によって連続創造へと段階をふむように理論を再構築している。連続性は常に何かを蓋然的に産出していると言えるが、それは即自性のものであり、自己はそれを潜在的に知ることはない。参照動因が連続性に対して創造性を教えることによって初めてシステムは対自的な反省性を知ることになり、自己の存在(理論)に邂逅することになる。しかしここで出会う者とは自己だけではない。参照動因が述語を産出する担体であることに留意するなら、この段階は否定系へのシフトを意味している。ここで自己は他者一般を含む「非自己」とも出会うことになる。つまり参照動因はシステムへ「世界」を訓育する、二次的に内属されるヘテロ・プログラムということになる。</p><p>　ここで理論と実践規範とを共に種として包摂する類としての「参照動因」を措定した。これによってシステム／構造間における相互浸透性が微分・積分され、概念の概念や制作行為等の局面を認識しやすくなるだろう。これは古来よりあるアポリアを再考察する際の契機を与えることになるが、ここで踏み込む準備もなければ、必要性もないので論を先へ進めることにする。</p><p>&gt;&gt;<a href=3.htm>次頁へ進む</a></p><div align=center><font size=1>【 頁：<a href=index.html> 1 </a>：2：<a href=3.htm> 3 </a>：<a href=4.htm> 4 </a> 】</div><div>─<br>─</div><div align=right>&copy; <a href=../../copy.htm>ayanori.jp</a><br>─<br>─<br>[△<a href=#top>PAGE TOP</a>]<br>[<a href=../../index.html>HOME</a>]<br>[<a href=../../map.htm accesskey=0 directkey=0 nonumber>MAP</a>]</div></font></font></body></html>