<html><head><meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS"><title>視点の単一性について [5/5]：芸術性理論研究室 metaforce iconoclasm</title></head><body bgcolor=#FFFFFF background=bg.jpg text=#303030 link=#303030 vlink=#505050><font size=2><a name=top></a><div align=center><font size=1>[<a href=../../index.html>HOME</a>]<br>&or;<br>[<a href=../index.html>研究レポート目次</a>]<br>&or;<br>[015]</font></div><div><font size=1>─</font><br><strong><font size=3>視点の単一性について [5/5]</font></strong></div><div align=right><font size=1>─</div><div align=center>【 頁：<a href=index.html> 1 </a>：<a href=2.htm> 2 </a>：<a href=3.htm> 3 </a>：<a href=4.htm> 4 </a>：5 】</font></div><p>　聖書を超越した位相に純粋視点が位置しているがために原初場面がいかに無であったとしてもそれを有生化して神や我々は開いていく世界に臨むことが可能になる。視点のそれ自体を超え出る一点性と聚合性によって自己域は概念のパースペクティブを自己触媒的に産出し組織構成することができる。映し出された点はそれ自体が無意味であろうと外挿された視点を介することによって他の点と関係付けられ構成素集となり有意味化することになる。視点はそれを自己が定着する第一テクスチャーとして自己域内にある超視点域に措定する。その定着面が視点と『対峙する環境』であるため内省契機の自律的産出が期待可能になる。それがいかに暫定的な位相であろうと、また任意の構成素集との関係内容に往還性がなくとも『思う』や『思った』を思える理由は視点-対-面の不即不離に照射し合う様相が自己関係の原的な総体を織り成しているためである。そして更に視点原理が視点自体を死角にしているがために自己を思うことが可能であることをもここで再確認しなければならない。初めから自己域に自己のすべてがあきらかになるのならば、いかにして反省契機を得ることが可能になるのであろうか<font size=1>(*)</font>。聖書の中に神の視点が存在したら判読する者は超越(脱自)を体験し、それと同化してしまうことであろう。視点自体は決して表れ現出するものではないがために我々は独りを生き、他と共に生きることが可能になるのである。</p><p><font size=1>(*)　反省とは視点によって確保された自己形式によって自己内容を観察する営みである。ここにエポケーの誤解がある。</font></p><p>　神の視点が認知・認識域(上の水)と自己構造(天蓋)そして環境(下の水)を、それら聖書全体を包み込むように我々は不在を超えた臨在する視点の単一性が後光[&nbsp;halo&nbsp;]を担うことによって自己の定着面を照らし切り開く。それが単一であるがために産出原理のオールタナティブを設定されたとしても自己の生として紡ぐことができる。視点は常に脱インコヒーレントである。多様な視点を含みつつも一冊の書[&nbsp;object&nbsp;]として編纂されている聖書は我々が様々なパーソナリティーを構成、解体、統合しても『純然たる自己』から生を開始可能とする素朴な有り様と理論性を端的に指し示している。</p><p align=center><font size=1>METAFORCE ICONOCLASM 2006<br>ayanori [高岡 礼典]</p><div align=center><font size=1>【 頁：<a href=index.html> 1 </a>：<a href=2.htm> 2 </a>：<a href=3.htm> 3 </a>：<a href=4.htm> 4 </a>：5 】</div><div>─<br>─</div><div align=right>&copy; <a href=../../copy.htm>ayanori.jp</a><br>─<br>─<br>[△<a href=#top>PAGE TOP</a>]<br>[<a href=../../index.html>HOME</a>]<br>[<a href=../../map.htm accesskey=0 directkey=0 nonumber>MAP</a>]</div></font></font></body></html>