<html><head><meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS"><title>オルガスム [3/5]：芸術性理論研究室 metaforce iconoclasm</title></head><body bgcolor=#FFFFFF background=bg.jpg text=#303030 link=#303030 vlink=#505050><font size=2><a name=top></a><div align=center><font size=1>[<a href=../../index.html>HOME</a>]<br>&or;<br>[<a href=../index.html>研究レポート目次</a>]<br>&or;<br>[020]</font></div><div><font size=1>─</font><br><strong><font size=3>オルガスム [3/5]</font></strong></div><div align=right><font size=1>─</div><div align=center>【 頁：<a href=index.html> 1 </a>：<a href=2.htm> 2 </a>：3：<a href=4.htm> 4 </a>：<a href=5.htm> 5 </a> 】</font></div><p>　以上はオルガスムについての一般部分であり、それは性交においても大きく変わらないと思われる。異性の生殖器を対象化していようとも、それは決して誘因性を超えることなく、オルガスムの創発は自己に委ねられているためである。しかし、オルガスム自体が内包する量や可能性は単純な一般原理を斥けるだろう。性別による構造の異なりは描写原理の違いをも示唆しているはずである。そこで次に我々は双方の内容描写へと踏み込むことにする。</p><p>＊＊</p><p>　本論考では男性オルガスムについて確認しよう。日常的に目の当たりにする射精場面は男性オルガスムの表れとしての扱いを受けていることと思う。男性器の先端部分・尿道口から尿とは異なる白濁した液体が射出されたのなら、寄り添う者はそこに射精者の感覚内容の臨界突破を読解することだろう。それは多くの場合、間違いではないのだが、果たしてその判断はどの程度妥当性あるものなのだろうか。精液は男性オルガスムの内容構成に対し、どのような関与・役割があるのだろうか。この場面の内部構造を描く前に、ひとつ留意しておくが、オルガスムは性成熟者だけのものではない。精通していない未成熟者であろうと、エロティシズムによるオルガスムは可能である。射精とオルガスムは相互浸透的であるかのように思えるが、両者は必ずしも不可分な両立関係にあるわけではない。「射精なきオルガスム」も「オルガスムなき精液の漏出」もありうる。これを踏まえつつ射精場面を描くと次節以降のように、自己制作・構成のリカージョンを形成していく。</p><p>　精液をともなう男性オルガスムの場合、その最大値は男性器の先端部分・亀頭付近の管を精液が通過し、尿道口から身体外部へと送り出される過程全体にあり、一回のオルガスムは一回の射精ではなく、数回の断続射出によって構成される。女性とは異なり、持続性なきものであるかのように思われがちな男性オルガスムも、注意深く観察・描写すれば、多少の連続する幅と時間差によるアニメーションがあることが分かる。それは自己触知を客体化する複合的な共働認識である。臨界にある男性器は前場面までの愛撫・対象化によって尿道球腺液を導かれ、強度構成を開始した自動者になるが、オルガスムの内容構成までをも決定化しているわけではない。愛撫によるオルガスムは射精形式を確保しているだけであって、快を一義化せず、精液と管の関係構成を意志に委ねることによってオルガスムは充足されている。それは精液の量と、量を知覚する管と、それらを滑らかに摩擦させながら射出する操作の如何によって、「程度」の問題を引き起こす。男性オルガスムは、その構成階梯に至った後も、積極的に制作関与しなければ、行き先を見失い、快の充足内容も低減してしまう脆弱なシークエンスであり、臨界突破の後に自動創発が始まるわけではない。</p><p>&gt;&gt;<a href=4.htm>次頁へ進む</a></p><div align=center><font size=1>【 頁：<a href=index.html> 1 </a>：<a href=2.htm> 2 </a>：3：<a href=4.htm> 4 </a>：<a href=5.htm> 5 </a> 】</div><div>─<br>─</div><div align=right>&copy; <a href=../../copy.htm>ayanori.jp</a><br>─<br>─<br>[△<a href=#top>PAGE TOP</a>]<br>[<a href=../../index.html>HOME</a>]<br>[<a href=../../map.htm accesskey=0 directkey=0 nonumber>MAP</a>]</div></font></font></body></html>