<html><head><meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS"><title>オルガスム [4/5]：芸術性理論研究室 metaforce iconoclasm</title></head><body bgcolor=#FFFFFF background=bg.jpg text=#303030 link=#303030 vlink=#505050><font size=2><a name=top></a><div align=center><font size=1>[<a href=../../index.html>HOME</a>]<br>&or;<br>[<a href=../index.html>研究レポート目次</a>]<br>&or;<br>[020]</font></div><div><font size=1>─</font><br><strong><font size=3>オルガスム [4/5]</font></strong></div><div align=right><font size=1>─</div><div align=center>【 頁：<a href=index.html> 1 </a>：<a href=2.htm> 2 </a>：<a href=3.htm> 3 </a>：4：<a href=5.htm> 5 </a> 】</font></div><p>　愛撫から射精までにある「通過」をもう少し詳しく描いてみる。精巣(睾丸)で作られ蓄えられる精子(精液)は、射精管をとおり尿道へと至る。しかし多くの男性は精子の製造・尿道までの運搬を知覚対象とはしていない。そのため精液は漸次的ではなく、突発的な認識となる。予科は到達点と異なるが故に「序」を意味するが、初めから完成されている発生現象は認識域おいて始まりを欠いているために永続原理を指示する。通過段階においての男性オルガスムは古典的な魂と同様の描写原理によって構成認識されるため、エクスタシスに無限接近しているといえる。陰茎に加えられる前後の摩擦は尿道球腺液による「尿道」の確保・予料化である。それはオルガスムの道程であり、筐体を意味するが、不可視であるため形式触知に意味限定されている。ここで形式性と永続性の拮抗矛盾が起こるかのように思えるが、尿道球腺液の微量性によって回避され、愛撫は臨界突破へと向かっていく。この微量性が精液の量を指示・特化している点は重要である。やがて始まるオルガスムの内容構成において、もしも精液の量が無関係だったのならば、男性オルガスムは一般化され、平衡へと近似してしまったかもしれないが、「量」という不安定な強度エレメントによって差異と一回性が補強されている。述べるまでもなく、この「量」は外延化されていない触知域のものであり、純内包量である。量化された精液は尿道を強く押しひろげ、遷移することによって認識されるが、尿道の可塑性(弾性)や速度・摩擦といった遷移法等、諸々の強度現象が構造を伴いつつも自己身体の内部感覚による触知になっている。経験対象を契機にする情動変化や、不可解な情緒のゆらぎとは異なり、「体内での蠢き」は認識内容に特別な意味がある。それは、自他の区別をひとつの眼目とする創世的な認識ではなく、没周界的な自己制作である。量化された精液が滞留しているのならば、単なる違和感にしかならないが、それが体内を蠢く時、自己は自ら自己を背負い込むように客体化していく。触知域にとどまる蠢きの質料性は視覚対象化されたものにある。背後の不在といった一対一対応の密接・稠密性によって前対象的ではあるが、「動き」がボリュームを創発し、蠢きの全体は両義性を更に曖昧化されている。射精管を通過した精液が、その後も留まることなく尿道内を移動していく様は、量化した精液によって尿道が、精液を包み込み送り出していく尿道によって精液が、概念構成される超構造特有の表れの現象を意味している。当然それらの内容構成は自己を同一の源とする相同関係であるため、分化・還元の浸透になる。相互の他者制作が自己制作となり、自己を知覚・認識していく。それらは触知に制御されているために、自己媒体性の完全性が守られ、分化即総合、否、客体化即分析的な自己知／自己理解が創発／構成されていく。ここでは、この自己触知の準アプリオリ的な自体場面を「即自把持」と呼んでおきたい。</p><p>&gt;&gt;<a href=5.htm>次頁へ進む</a></p><div align=center><font size=1>【 頁：<a href=index.html> 1 </a>：<a href=2.htm> 2 </a>：<a href=3.htm> 3 </a>：4：<a href=5.htm> 5 </a> 】</div><div>─<br>─</div><div align=right>&copy; <a href=../../copy.htm>ayanori.jp</a><br>─<br>─<br>[△<a href=#top>PAGE TOP</a>]<br>[<a href=../../index.html>HOME</a>]<br>[<a href=../../map.htm accesskey=0 directkey=0 nonumber>MAP</a>]</div></font></font></body></html>