<html><head><meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS"><title>懐胎と分娩 4 [2/4]：芸術性理論研究室 metaforce iconoclasm</title></head><body bgcolor=#FFFFFF background=bg.jpg text=#303030 link=#303030 vlink=#505050><font size=2><a name=top></a><div align=center><font size=1>[<a href=../../index.html>HOME</a>]<br>&or;<br>[<a href=../index.html>研究レポート目次</a>]<br>&or;<br>[025]</font></div><div><font size=1>─</font><br><strong><font size=3>懐胎と分娩 4 [2/4]</font></strong></div><div align=right><font size=1>─</div><div align=center>【 頁：<a href=index.html> 1 </a>：2：<a href=3.htm> 3 </a>：<a href=4.htm> 4 </a> 】</font></div>
<p>&gt;&gt;ゴム風船を口に銜え、勢いよく息を吹き込み膨らませる。ゴムの弾性を利用しながら外圧を押し返し制作される内圧は、(力)がつくられることによって、直感的な認識レベルでは外圧を変化させることなく、ただ突発的に現出する。それは世界の部分がひとところへ流れ込み凝縮し、複雑性が縮減されるだけではあるのだが、作動によって境界を構成していく一般的なシステムとは異なり、境界先行によるゴム風船は、(力)の担体が不明確となり、第三項である聖霊を要求してしまう。ここに「破裂しうる者」と『死にうる者』とを峻別すべき理由がある。死にうる者にとって多くの場合、破裂はあり得ず、仮にあったとしても、それは死を意味しない様態のひとつでしかなく、存在は継続していく。現象学前後の系譜を受け継ぐ、動因や(力)を飛躍的・秘匿的に内包する閉鎖系では、作動の軌跡こそが境界に位置付けられるが、可触であるにもかかわらず、不可触なる動的分化は、(力)の所在が超此岸的となり、その境界は便宜を超え出ず、(力)の側面のひとつに留まってしまう。地(面)への着床を拒む所在なき(力)・臨在者は、それ故に外気なき裸体のまま身をふるわせ続け、境界に線をもたない。しかしながら、外骨格的な存在階梯を経過した系は、(力)が擬似的にも構造化してしまうため、観察記述の有効性が復権してしまい、世界を見つめながら喪失してしまう<font size=1>(*)</font>。殊にゴム風船は、弾性からの超構造性によって線が(力)を含み込む。それは含み込まれる気体がなければ(力)にならないが、被膜・筐体に弾性や強度がなければ、(力)の充填は完了されえない。ここには自・他ではなく、自己のみによる即自的平衡があり、外圧問題が消えかけている。周界圧が問題にならないことによって、(力)塊は破裂様態を自問へと回収し、壊れ方についての論を開いていく。<p><p><font size=1>(*)　叙述を真理妥当とした場合、エレメントに質差が与えられず、区別は無意味になる。</font></p><p>　(力)の充填と同様に、破裂も被膜との共働によって行なわれるため、論述は一様にはならない。どれほどに内包(力)を増大させようと、被膜の壊れ方次第では、事態は平衡を維持していく。膨張したゴム風船にテープを貼付して、針で穴を空ける。部分であろうと、テープによってゴムの弾性が硬化し、強度が増してしまうため、内圧に打ち勝ち、壊れ始めは裂け始まらず、収められていた空気の滲出で終止してしまうは、良く知られた遊びである。しかし、破裂様態は被膜の質のみによって決定されるわけではなく、その周界(圧)によっても趣を変えていく。「膨張したゴム風船」を堅く丈夫につくられた箱の中へと収め、うまく細工を凝らし、中の風船を割ってみる。すると、 ... &gt;&gt;<a href=3.htm>次頁へ続く</a></p><div align=center><font size=1>【 頁：<a href=index.html> 1 </a>：2：<a href=3.htm> 3 </a>：<a href=4.htm> 4 </a> 】</div><div>─<br>─</div><div align=right>&copy; <a href=../../copy.htm>ayanori.jp</a><br>─<br>─<br>[△<a href=#top>PAGE TOP</a>]<br>[<a href=../../index.html>HOME</a>]<br>[<a href=../../map.htm accesskey=0 directkey=0 nonumber>MAP</a>]</div></font></font></body></html>